■━━━━━━━━━━━Vol.340/2008.7.30━━━━━━━━━━━━━■
★ 巻頭コラム ★
文科系学生との新製品の共同開発
◆3年前の春、絹ニットメーカーの門倉メリヤス(株)(群馬県前橋市、従業
者数11人)に1本の電話が入った。「大学の授業で仮想企業を立ち上げるので
すが、製品開発に協力してもらえないでしょうか。」唐突な話に驚きながら
も、門倉重行社長は学生を工場に招いた。彼らは、共愛学園前橋国際大学の情
報・経営コースで、兼本雅章准教授のゼミに所属する学生だった。4〜5人の
チームごとにインターネット上に仮想企業をつくり、製品を開発して販売する
のだという。門倉社長を訪ねてきた学生は、群馬県をアピールする製品をつく
ろうと、古くからの特産品「絹」に目をつけた。同社は県が発行する冊子から
知ったという。
◆学生の熱心な依頼に動かされた門倉社長は共同開発を受け入れた。自社の工
場だけではなく、絹にかかわりの深い富岡製糸場や蚕糸技術センターなどを学
生に見学させ、どんな製品ができる可能性があるかを議論した。彼らは次々に
面白いアイデアを繰り出してきた。しかし、加工が難しかったり、非常に高価
になったりと、製品化の道のりは決して平坦ではなかった。門倉社長は根気良
くやりとりを続けた。
◆こうした仮想企業「繭美蚕(まゆみさん)」との取り組みは、兼本雅章准教
授のゼミ生が代々引き継ぐ形で現在まで続いており、レッグウォーマー、アー
ムカバー、シルクウォッチバンドなど、様々な絹をつかった新製品が工場併設
のショップ「セタ・ヴィオレッタ」で販売されている。
◆もっとも、販売額は少なく原価率も高いため、新製品は必ずしも会社の利益
につながっているわけではない。それでも、門倉社長は今後も学生との共同開
発を続けたいという。「高価な絹製品はこれまでハイミセス向けが中心だった。
学生の若い感性に合った新製品を一緒につくりあげることで、経営者として得
たものは大きい」と門倉社長は語る。
◆産学連携というと、理工系の研究室との技術交流が注目されがちだ。しかし、
経営戦略やマーケティングといった文科系分野での大学との連携も、今後、視
野に入れてよいのではないだろうか。(編集子)
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》》》》こんにちは。中小企業庁です。《《《《
産業技術メールマガジン「技術のおもて側、生活のうら側」のご案内
経済産業省産業技術政策課では、身近な生活シーンから社会生活に密着した
産業技術を生活者の目線で紹介するメールマガジン「技術のおもて側、生活の
うら側」を6月に創刊しました。
創刊準備号では笑顔センサー付きカメラ、創刊号では洗濯機の革新技術など
を取り上げて紹介。これまで産業技術に触れる機会の少なかった方々にも私た
ちの暮らしを支える産業技術を身近に感じて頂ければと考えています。
ぜひお知り合いの方々にもこの産業技術メルマガ「技術のおもて側生活のう
ら側」をご案内して頂ければ幸いです。多くの方が産業技術に興味を持って頂
くことを願っております。
バックナンバーリスト
<2008.5.29創刊準備号>笑顔センサーで上司といい関係!
<2008.6.26創刊号>おばあさんは山でも洗濯を。
登録はこちらから
http://www.meti.go.jp/policy/economy/gijutsu_kakushin/innovation_policy/m-magazine.htm
[問い合わせ先]
経済産業省産業技術政策課
電話:03−3501−1773
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★ 今週のトピックス ★
【全国向け】
1.中小企業総合展2008 in Tokyo」及び「ベンチャーフェアJapan2009」
の出展募集開始!
2.地域資源パートナー「小田急グループ」との連携による地域資源関連イベ
ントの開催について
3.「エコプロダクツ東北2008(環境を考えた社会とライフスタイルを提
案)」の出展企業募集中
4.平成20年度香川県先端技術産業集積促進支援事業費補助金募集のご案内
……………………………………………………………………………………………
【関東地域】
5.「地域資源(ナノバイオ製品)活用事業の支援制度説明会」の開催
6.「技術経営実践講座」の受講者募集中
7.「MIC−こくきん共催創業支援セミナー」の開催
8.中小機構虎ノ門セミナー「記者から見た中国進出の現状と課題」の開催
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◆◆◆全国向け◆◆◆
1.中小企業総合展2008 in Tokyo」及び「ベンチャーフェアJapan2009」
の出展募集開始!
独立行政法人中小企業基盤整備機構では、中小・ベンチャー企業等の販路開
拓や業務提携等の支援を目的として、「中小企業総合展2008 in Tokyo」(11月
26日(水)〜28日(金)、東京ビッグサイト)及び「ベンチャーフェアJapan20
09」(1月20日(火)〜22日(木)、東京国際フォーラム)というビジネスマッ
チングイベントを開催いたします。
7月28日(月)から8月25日(月)までの期間、出展申込を受け付けます(両
展示会共通)ので、意欲のある中小・ベンチャー企業の方々からの多数の応募
をお待ちしております。
詳しくは下記URLをご覧下さい。
中小企業総合展 http://sougouten.smrj.go.jp
ベンチャーフェアJapan2009 http://vfj2009.smrj.go.jp
<出展に係るお問い合わせ先/申込書提出先>
中小企業総合展事務局
〒104-0045 東京都中央区築地4-7-3 8F TEL:03-3524-4668
ベンチャーフェアJapan2009事務局
〒104-0045 東京都中央区築地4-7-3 8F TEL:03-3524-0785
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2.地域資源パートナー「小田急グループ」との連携による地域資源関連イベ
ントの開催について
独立行政法人中小企業基盤整備機構では、国が推進する「中小企業地域資源
活用プログラム」の一環として、大都市圏や全国レベルで活動する流通関連の
大企業等のご協力をいただき、「地域資源パートナー」制度を運営しています。
この度、小田急グループとの連携企画として、中小企業地域資源活用促進法
に基づく認定事業者18社が参加する「日本の世界遺産をめぐる〜日本の素敵な
お酒フェア〜」を7月23日(水)から8月5日(火)まで開催します。また、アン
テナショップ「Rin」も小田急百貨店本館10階に特別出店(7月23日〜29日まで)
し、地域資源を活用した商品の展示・販売を行います。
詳しくは下記URLをご覧下さい。
http://www.smrj.go.jp/chiikishigen/jimukyoku/zenkoku/036886.html
[問い合わせ先]
(独)中小企業基盤整備機構
地域活性化グループ 連携推進課 林、山口
TEL:03−5470−1194
FAX:03−5470−1670
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3.「エコプロダクツ東北2008(環境を考えた社会とライフスタイルを提
案)」の出展企業募集中
◆NPO法人環境会議所東北は、東北経済産業局との共催により10月9日
(木)〜11日(土)に夢メッセみやぎ(宮城県仙台市)において、東北地域最大
級の環境展示会「エコプロダクツ東北2008」を開催します(昨年度来場者
数:34,500人)。 環境関連の技術・製品・サービスの紹介や商談、環境活動の
PR、ネットワーク拡大の機会としてご活用下さい。申込締め切りは8月8日
(金)。
詳しくは下記URLをご覧下さい。
http://www.e-products.jp/2008/
[問い合わせ先]
NPO法人環境会議所東北 電話:022−218−0761
東北経済産業局 循環型産業振興課 電話:022−263−1206
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4.平成20年度香川県先端技術産業集積促進支援事業費補助金募集のご案内
香川県では、糖質バイオやナノテクの先端技術分野において、県内に研究所
を新設したり県内企業等と共同研究を行う県外企業への支援補助金の募集をし
ています。
応募手続きの詳細・申請書類等は香川県のホームページに掲載しています。
http://www.pref.kagawa.jp/pubsys/cgi/contents_view.cgi?cd=22139
受付期間:平成20年7月22日(火)〜平成20年8月18日(金)※必着
[問い合わせ先]
760-8570 香川県高松市番町4丁目1番10号
香川県商工労働部産業政策課 糖質バイオ・知的財産グループ
担当:平田、大西
電話:087−832−3352(直通)
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◆◆◆関東地域◆◆◆
5.「地域資源(ナノバイオ製品)活用事業の支援制度説明会」の開催
◆中小機構東大柏ベンチャープラザと千葉県は、8月1日に東葛テクノプラザ
(千葉県柏市)において標記説明会を開催します。7月に千葉県が新たに地域
産業資源としてナノバイオ製品を指定したことを受けて、ナノバイオ製品に係
る地域資源活用事業の支援制度について具体的に説明します。受講料は無料。
詳しくは下記URLをご覧下さい。
http://www.tkv.go.jp/
[問い合わせ先]
東大柏ベンチャープラザ
電話:04-7136-8815
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6.「技術経営実践講座」の受講者募集中
◆東葛川口つくば(TX)沿線地域新産業創出推進ネットワークは、標記講座の受
講者を募集しています。本講座は、9月17日から8回にわたり東葛テクノプ
ラザ(千葉県柏市)で開催します。競争優位性を確立するための技術経営に必
要な理論とスキルを事例研究などをとおして身につけて頂きます。対象者は、
経営者、幹部候補者、研究開発担当者、新規事業開始予定者。受講料は全8回
一括で10万円/人(ネットワーク会員は8万円)。定員は20名(先着順)。詳
しくは下記URLをご覧下さい。
http://www.ttp.or.jp/
[問い合わせ先]
東葛テクノプラザ 事業推進グループ
電話:04-7133-0139
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7.「MIC−こくきん共催創業支援セミナー」の開催
◆MINATOインキュベーションセンター(MIC)は、国民生活金融公庫
との共催により標記セミナーを8月8日(金)にMIC(東京都港区三田)にて
開催します。金融機関の視点から創業間もない企業の事業構築のポイントにつ
いて、創業支援担当者の講演が行われます。本セミナー終了後には融資の個別
相談会を実施します。参加は無料。申込締め切りは8月7日。詳しくは下記の
URLをご覧下さい。
http://www.micim.jp
[問い合わせ先]
中小機構 MINATOインキュベーションセンター
電話:03−5444−8531
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8.中小機構虎ノ門セミナー「記者から見た中国進出の現状と課題」の開催
◆中小機構は、標記セミナーを8月7日に同機構セミナールーム(東京都港区)
で開催します。本セミナーでは、中国で日本の情報を提供してきたマスコミの
記者が、中国の経済事情、中国で売れている商品、展示会の模様、日本の中国
進出企業の問題点など、情報誌を扱う者にしか分からないことについて情報提
供します。参加費は無料。定員は100名(先着順)。詳しくは下記のURL
をご覧下さい。
http://www.smrj.go.jp/keiei/tokutei/035896.html
[問い合わせ先]
独立行政法人中小企業基盤整備機構 経営基盤支援部 人材支援業務課 當麻
電話:03−5470−1645
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★支援機関ニュース★
1.鹿児島県と商工中金が連携したローンの貸付対象者の追加について
〜「かごしま子育て応援企業ローン」〜
商工中金(鹿児島支店)は、鹿児島県と連携し、「かごしま子育て応援企業
ローン」を平成18年12月に創設し、鹿児島県が実施している「かごしま子育て
支援パスポート事業」に協賛された事業者の皆さまを対象として、事業に必要
な設備資金・運転資金をご融資しています。
この度、同ローンの貸付(支援)対象者に、鹿児島県が実施している「かご
しま子育て応援企業登録制度」に登録された事業者の皆さまを追加しました。
詳しくは下記URLをご覧下さい。
http://www.shokochukin.go.jp/news/nl_kagoshima_20080723.html
2.良質の“札内川産骨材”を担保に融資枠設定“骨材業界で全国初のABL”
〜商工中金と帯広信用金庫がヒオキ工業株式会社に対し、1億円のABL実施〜
商工中金(帯広支店)は帯広信用金庫(本店)と協調し、7月25日、ヒオキ工
業株式会社(本社:帯広市、代表者:日置 清司氏)に対し、“骨材(砂利・砕
石等)”を担保とする「アセット・ベースト・レンディング(ABL)契約を
締結し、1億円の融資枠を設定しました。
本件ABLは骨材業界で全国初のケースとして注目されています。
詳しくは下記URLをご覧下さい。
http://www.shokochukin.go.jp/news/nl_obihiro_20080725.html
3.「平成20年7月24日岩手県沿岸北部を震源とする地震に関する相談窓
口」の開設について(商工組合中央金庫)
平成20年7月24日、岩手県沿岸北部を震源とする地震による災害の発生
により、被害を受けられた中小企業の方を対象とする
「平成20年7月24日岩手県沿岸北部を震源とする地震に関する相談窓口」
を、平成20年7月25日(金)、青森支店・八戸支店・盛岡支店に開設しま
した。
被害を受けられた中小企業の皆さまからの借入申込等に対して、政府系金融
機関として懇切・丁寧かつ個別の実情に応じた迅速な対応を行っていきます。
詳しくは下記URLをご覧下さい。
http://www.shokochukin.go.jp/news/nl_tokusoiwate_20080725.html
4.「平成20年7月岩手県沿岸北部を震源とする地震に関する相談窓口」の
開設について(中小企業金融公庫)
中小公庫では、7月25日付で、青森支店及び盛岡支店に「平成20年7月
岩手県沿岸北部を震源とする地震に関する相談窓口」を開設し、今般の地震に
より被害を受けた中小企業の皆様からの相談に積極的に対応していきます。
詳しくは、下記URLをご覧下さい。
http://www.jasme.go.jp/jpn/topics/topics080725.html
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★調査・研究レポート等★
◆ 第198回中小企業動向調査(中小企業金融公庫)
〜2008年4〜6月期実績、2008年7〜9月期および
同年10〜12月期見通し〜
http://www.jasme.go.jp/jpn/result/trendyouyaku.pdf
◆ 中小公庫レポート08−03(中小企業金融公庫)
「デジタル家電の生産に携わる中小部品製造業者の存立基盤と方向性」につ
いて
http://www.jasme.go.jp/jpn/result/c2_0803.html
◆ 中小公庫「経営情報」No.360(7月28日発行)
進むアセアン諸国とのEPA/中国・ハイテク企業の認定条件
http://www.jasme.go.jp/jpn/publish/info/pdf/360.pdf
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★中小企業ビジネス支援ポータルサイト「J-Net 21」★
中小企業者と農林漁業者が連携し、相互の経営資源を活用して、新商品や
新サービス、新たな需要を生み出す「農商工連携」。その概要や支援の内容、
支援のスキームを解説するほか、先進的な取組を選定した「農商工連携88選」
や関連する施策情報の紹介などを随時、情報発信する「農商工連携パーク」
を開設しました。「J-Net 21」は、農林漁業と商業・工業のビジネス連携を
応援します!
【J-Net21】
http://j-net21.smrj.go.jp/
【J-Net21農商工連携パーク】
http://j-net21.smrj.go.jp/expand/noshoko/index.html
【問い合わせ先】中小企業基盤整備機構 広報統括室 広報課(J-Net21)
http://j-net21.smrj.go.jp/common/mail.html
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★皆様からのご質問、ご意見、ご感想をお待ちしています★
◎中小企業施策に関するご質問、当メルマガへのご意見、ご感想などがござい
ましたら、下記のアドレスへどうぞ!
chusho-netmagazine@meti.go.jp
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★中小企業関係機関リンク集
http://www.chusho.meti.go.jp/link/index.html
★原油価格高騰に関する中小企業対策について
http://www.chusho.meti.go.jp/keiei/antei/071219genyutaisaku_ichiran.html
★建築関連中小企業に対する金融上の支援について
http://www.chusho.meti.go.jp/keiei/antei/071219kenchikutaisaku_ichiran.html
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◎下記のURLで、本メルマガの登録・配信先変更・解除ができます。
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◎「e−中小企業ネットマガジン」に掲載されている情報については、諸事情
により内容が変更、終了しているケースもあり得ますので、必ず詳細をご確認
のうえご利用願います。
◎本メールマガジン記載の巻頭コラムは、出典を明らかにして頂ければご自由
に引用することが可能です。ご不明な点は上記の編集局までお問い合せ下さい。
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