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       ■■  編集&発行=e−中小企業庁&ネットワーク推進協議会
           http://www.chusho.meti.go.jp/e_chusho/index.html
                    中小企業庁/中小企業基盤整備機構

□━━━━━━━━━━━Vol.526/2012. 4.18━━━━━━━━━━━━━□

<今週のインデックス>

★巻頭コラム★「水を使った集じん機」

★こんにちは!中小企業庁です★
  「特定ものづくり基盤技術高度化指針の改正」
  「戦略的基盤技術高度化支援事業の公募」など

★今週のトピックス★
【東北地域】1.東北大学連携ビジネスインキュベータの入居者を募集して
        います

【関東地域】2.中小機構虎ノ門セミナー「中小企業の会計に関する
        基本要領」を開催します
       3.セミナー「中小企業から世界へ!〜和菓子メーカー丸京
        製菓の挑戦〜」を開催します
 
【中部地域】4.モノづくり企業のための省エネ対策セミナーを開催します

【近畿地域】5.テクノフロンティア堺の入居者を募集しています

★支援機関ニュース★
   「小規模企業共済制度」など

★編集後記★

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               ★巻頭コラム★       
             「水を使った集じん機」

◆自動車鈑金塗装の技術者が仕事の合間に、水槽を泳ぐ金魚の動きにじっと目
を凝らしていた。作業から発生する粉じんから体を守り環境の良好な工場にす
るにはどうしたらいいか、を考えていたこの技術者は、はっと思いついた。
「水中の泡の中に粉じんを閉じ込め水に溶かせばいいのでは」と。その後この
ひらめきが同社の新製品として実を結ぶことになる。

◆自動車の買い取り・販売、鈑金塗装、修理を手掛ける(有)イトートーヨー
サービス(島根県出雲市)の栂野(とがの)博社長は、鈑金塗装に伴う粉じん
の人体に与える影響を「何とかしなければ」と長年、気にかけていた。このた
め河井真治・商品開発部鈑金・営業部長が苦心の挙句考案した「水を使った集
じん機」を「よそにほとんどないもの。自社開発製品として広く普及させたい」
と決心した。

◆なぜ「水」にこだわったのか。それは多くの作業現場で局所集じん装置とし
て使われている「乾式」は、フィルタの目詰まりなどによる吸引力低下やメン
テナンス作業時にエアフィルタと集じん袋を装置から取り外さねばならないな
どから、「粉じんの飛散を防ぎにくい点があった」(同社長)からだという。

◆このため「飛散せず塵を空気中に出さないために水の中をくぐらせる方法を
見出した」(河井部長)。この湿式集じん機は、塵が含まれる空気を吸引して
水と接触させ、粉じんを浸水化、または含水化することで水タンク内底部に沈
殿させる仕組み。集じん後は専用の凝集剤で粉じんを水と分離する。粉じんは
固形化して一般産業廃棄物として処理が可能だ。

◆動力源は多くの工場にあるエアコンプレッサーの圧縮空気。モーターを搭載
せず電気も不要だ。すでに大手建設機械メーカーに納入実績を持つ。一中小企
業のプロパー技術者が生み出した、この湿式集じん機。「第8回しまね環境大
賞」を受賞するなど評価は高い。今後の課題は、「同製品の良さを広く発信し、
弊社の新規事業として早期に独り立ちさせること」(同社長)。同社の健闘に
期待したい。(編集子)

        
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          ★こんにちは! 中小企業庁です!★
          ☆☆☆今週のトップニュース☆☆☆

◆中小ものづくり高度化法に基づく「特定ものづくり基盤技術高度化指針」を
  改正しました

中小企業庁では、中小ものづくり高度化法に基づく「特定ものづくり基盤技術」
に2技術を追加し、22技術に変更するとともに、対象範囲の拡大、構成の変更
など指針の内容を改訂しました。

○「特定ものづくり基盤技術」の追加・変更
  ・新規技術として「冷凍空調に係る技術」「塗装に係る技術」の2技術を追
加しました。
  ・次の特定ものづくり基盤技術については、対象範囲拡大等のため、名称
を変更しました。
       (変更前)           (変更後)
     「溶射に係る技術」  →  「溶射・蒸着に係る技術」
    「織染加工に係る技術」 →  「繊維加工に係る技術」
   「部材の結合に係る技術」 →  「部材の締結に係る技術」
    「真空の維持に係る技術」→  「真空に係る技術」

○「特定ものづくり基盤技術高度化指針」の内容の見直し
  全ての特定ものづくり基盤技術について、最新技術の動向を反映するととも
に構成を変更しました。

詳しくは、以下サイトをご覧下さい。
http://www.chusho.meti.go.jp/keiei/sapoin/2012/0412ShishinKaitei.htm
……………………………………………………………………………………………
◆平成24年度予算に係る戦略的基盤技術高度化支援事業の公募を実施します

中小企業庁では、鋳造、鍛造、切削加工、めっきなど22技術分野の向上につな
がる研究開発からその試作までの取組を支援するための事業を公募します。

本事業は、中小ものづくり高度化法の認定を受けた特定研究開発等計画に基づ
く研究開発であることが必要です。

[研究開発期間]2年度又は3年度
[研究開発規模(上限額)]平成24年度に行う研究開発に要する費用の合計が、
              4,500万円以下。
※2年度目以降は、原則として次のとおり減額するものとします。
   2年度目 初年度の契約額の2/3以内
   3年度目 初年度の契約額の半額以内
[公募期間]4月16日(月)〜6月19日(火)

詳しくは、以下サイトをご覧下さい。
http://www.chusho.meti.go.jp/keiei/sapoin/2012/0416senryaku_koubo.htm
……………………………………………………………………………………………
◆“ちいさな企業”未来会議の地方会議を開催しています

中小企業庁では、地方の隅々にいたる中小・小規模企業の皆様のご意見を幅広
く伺うため、“ちいさな企業”未来会議「地方会議」を開催しています。

以下の地方会議について、参加者を募集しています。

・4月25日(水)13:30〜15:30 窪川四万十会館(高知県四万十町)

また、既に開催しました福井市、函館市、米子市、多治見市、那覇市での地方
会議の開催結果を公表しています。

詳しくは、以下サイトをご覧下さい。
http://www.chusho.meti.go.jp/miraikaigi/2012/0319.htm
……………………………………………………………………………………………
◆平成24年度グローバル技術連携支援事業を公募しています

中小企業庁では、複数の中小企業者などから構成される共同体が、オンリーワ
ン技術の獲得や技術流出防止、模倣品対策を図りながら海外展開を目指して取
り組む試作品開発と、その成果に係る販路開拓を支援する補助事業を公募して
います。

本補助金の対象は、本補助事業にて試作品開発に取り組み、かつ、日本国内に
本社及び開発拠点を有する中小企業です。

[補助率]補助対象経費の3分の2以内
[補助限度額]共同体1事業当たり5千万円
       (単年度の補助限度額は、共同体1事業当たり2千万円)
       ※最長で3年度にわたり補助事業を実施することが可能
[公募期間]4月13日(金)〜5月31日(木)(17時必着)

詳しくは、以下サイトをご覧下さい。
http://www.chusho.meti.go.jp/keiei/sapoin/2012/0229glo-yokoku.htm
……………………………………………………………………………………………
◆平成24年度地域商業再生事業(補助金)を募集します(予告)

中小企業庁では、まちづくり会社などの民間企業や特定非営利活動法人などと
商店街組織が連携して実施する、地域商店街に必要とされる地域コミュニティ
機能の調査及び調査結果に基づく地域コミュニティ機能の再生・向上を図る取
組みを支援する補助事業を公募します。

[補助率]補助対象経費の3分の2以内
[公募期間]4月下旬〜5月下旬(予定)
詳しくは、以下サイトをご覧下さい。
http://www.chusho.meti.go.jp/shogyo/shogyo/2012/0413SaiseiHojyo.htm
……………………………………………………………………………………………
◆中小商業活力向上事業第1次募集の補助事業者を採択しました

中小企業庁では、本事業の補助金交付先、全国で87件を採択しました。
詳しくは、以下サイトをご覧下さい。
http://www.chusho.meti.go.jp/shogyo/shogyo/2012/0413Vitality-1th-K.htm
……………………………………………………………………………………………
          ☆☆☆今週の主なニュース☆☆☆

◆平成24年度版中小企業施策リーフレットを公表しました

中小企業庁では、金融支援、人材支援など主要施策別にまとめたリーフレット
(7種)を公開しました。是非ご覧下さい。

http://www.chusho.meti.go.jp/pamflet/index.html#leaf
……………………………………………………………………………………………
◆「にっぽん元気マーケット」の出展者を募集しています

中小企業庁では、消費者やバイヤーに被災地域の産品や産地を紹介し、被災地
域の中小企業の販路開拓を支援する販売会・商談会を首都圏で開催します。
現在、出展者を募集しており、東日本各地で募集説明会を開催します。

[出展者募集期間]5月21日(月)まで
募集説明会の詳細は、以下サイトをご覧下さい。
http://www.genki-market.jp/briefing/

<一般向け販売会>
[開催日程]10月27日(土)〜10月28日(日)
<バイヤー向け商談会>
[開催日程]7月〜9月

詳しくは、以下サイトをご覧下さい。
http://www.genki-market.jp/
……………………………………………………………………………………………
◆震災復興のための越境EC支援事業の公募をしています

経済産業省では、日本から海外の消費者に向けてインターネットを利用して商
品を販売(電子商取引)する越境ECにチャレンジする事業者に対して、支援
事業を実施します。現在、公募中です。

[募集期間]4月6日(金)〜5月23日(水)
また、募集開始に併せて仙台をはじめ各地域で説明会を開催します。
詳しくは、以下サイトをご覧下さい
http://www.meti.go.jp/press/2012/04/20120406001/20120406001.html
……………………………………………………………………………………………
◆携帯から見られる「モバイル中小企業庁」

携帯電話専用の中小企業施策検索サイト「モバイル中小企業庁」を用意してい
ます。外出先から、携帯電話で、最新の中小企業支援策などの情報を、簡単に
入手することができます。
http://chusho.mjmk.jp/
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★今週のトピックス★

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◆◆◆東北地域◆◆◆

1.東北大学連携ビジネスインキュベータの入居者を募集しています

◆中小機構東北本部では、大学連携型起業家育成施設(賃貸事業場)の入居者
を募集しています。募集しているのはウェットラボタイプ1の3室(59〜88平方
メートル)です。

[所在地]宮城県仙台市青葉区荒巻字青葉6−6−40
[受付期間]4月20日(金)〜5月2日(水)
[賃料]187,110円/月〜276,885円/月(自治体からの補助制度あり)  
http://www.smrj.go.jp/incubation/kobo/066742.html 

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◆◆◆関東地域◆◆◆

2.中小機構虎ノ門セミナー「中小企業の会計に関する基本要領」を開催
  します
 
◆中小機構では、今後の中小企業政策・金融政策の根幹となる「中小会計要領」
について、策定された背景やその内容、さらには同要領を活用して経営力・資
金調達力を強化する策などをわかりやすく解説するセミナーを開催します。

[日時]5月16日(水)14:00〜16:30
[場所]中小機構本部(東京都港区)
[参加費]無料 [定員]60名(申し込み先着順)
http://www.smrj.go.jp/jinzai/tokutei/066658.html
……………………………………………………………………………………………
3.セミナー「中小企業から世界へ!〜和菓子メーカー丸京製菓の挑戦〜」を
  開催します

◆島田商工会議所では、地方の中小企業が果敢に世界へ挑戦し、海外販路を拡
大している実例を紹介するとともに、経営革新支援制度について紹介するセミ
ナーを開催します。

[日時]5月23日(水)14:00〜16:00
[場所]島田市地域交流センター(静岡県島田市)
[参加費]無料 [定員]60名(先着順)
http://www.shimada-cci.or.jp/semina/h24seminar/index.html

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◆◆◆中部地域◆◆◆

4.モノづくり企業のための省エネ対策セミナーを開催します

◆石川県と石川県産業創出支援機構では企業の省エネルギー促進や再生エネル
ギーの活用などに対する取り組みをサポートするため、各種支援制度の紹介や
運用改善のための具体的方法、企業の取組事例を交えたセミナーを開催します。

[日時]4月24日(火)13:00〜17:00
[場所]石川県地場産業振興センター(石川県金沢市)
[参加費]無料
http://www.isico.or.jp/dgnet/eventseminar/26710?type=isico

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◆◆◆近畿地域◆◆◆

5.テクノフロンティア堺の入居者を募集しています

◆中小機構近畿本部では、試作開発型事業促進施設(賃貸工業及び事業場)の
入居者の募集しています。募集しているのはオフィスタイプ5室(65〜200平方
メートル)です。

[所在地]大阪府堺市堺区神南辺町4-132-1
[受付期間]4月19日(木)〜5月10日(木)
[賃料]191,100円/月〜588,000円/月(自治体からの補助制度あり)  
http://www.smrj.go.jp/site/kobo/syosai/066740.html

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★支援機関ニュース★

◆節税しながら貯蓄する「小規模企業共済制度」

中小機構が運営する本制度は、個人事業主や役員の方が、事業の廃止や退任に
備えて、あらかじめ生活資金を積み立てておく制度です。毎月の掛金は千円〜
7万円の間で選択が可能で、課税対象となる所得から全額控除が可能です。
http://www.smrj.go.jp/skyosai/customer/e-netmagazine/018240.html
……………………………………………………………………………………………
◆中小企業施策普及紙『中小企業振興』4月15日号発行のお知らせ
(中小機構)

「AEC(ASEAN経済共同体)市場を狙え!中国経産局、中小機構中国が
セミナー」「中小企業景況調査、1−3月期は横ばい」「中小機構近畿が平成
23年度観光商談会を開催」「日本でいちばん大切にしたい会社大賞、表彰式」
他、中小企業施策情報満載。
http://www.smrj.go.jp/kikou/info/shinko/index.html
……………………………………………………………………………………………
◆中小企業ビジネス支援サイト【J-Net21】

「ビジネスQ&A」では、ビジネスでよくある疑問に専門家が回答。
「海外展示会への出展と契約書の作成」に関する質問回答を掲載しました。
http://j-net21.smrj.go.jp/well/qa/entry/792.html
……………………………………………………………………………………………
◆中小企業関係機関リンク集
http://www.chusho.meti.go.jp/link/index.html
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   ★編集後記★

◆いつもe−中小企業ネットマガジンをご愛読いただきまして、どうもありが
とうございます。

約90年前、1923年の4月18日、ヤンキースタジアムで大きな打球がライトスタ
ンドに飛び込み、7万5000人の観衆が湧きました。この年、当時の金額で200万
ドルをかけて建設されたスタジアム。最初の試合で、最初にホームランを打っ
たのはベーブ・ルースでした。

ベーブ・ルースは、この2年前の1921年には59本のホームランを打つなど人気
急上昇中で、ヤンキースがスタジアムを建設したのも、多くのファンにルース
のホームランを見せたい、という理由がありました。

多くのホームランが飛び込んだライトスタンドは、いつしか「ルース村」と、
ヤンキースタジアムは「ルースの建てた家」と呼ばれるようになりました。

22年間の現役生活で714本のホームランを打ちましたが、スランプや体重オー
バーで打てなくなったこともありました。

そんなルースが立ち直れたのは「子供たちを失望させてはいけない」という
思いがあったからでした。

引退後の1947年、52歳になっていたルースはヤンキースタジアムでのイベント
で多くの子供たちに語りかけます。「ここに集まった少年諸君が野球によって
心と体を鍛え、それぞれ立派な人になってくださるよう望みます。」集まった
6万人は総立ちになり、ルース自身も涙で目がかすんで歩けなくなったほどで
した。

翌年8月、ベーブ・ルースは静かにこの世を去りました。告別式には最後のお
別れをしようと2日間で15万人が列をつくりました。その半数以上が、彼が愛
した子供たちだったそうです。

最後までお読みいただき、どうもありがとうございました。(S.K.)

中小企業施策に関するご質問、当メルマガへのご意見、ご感想などがござい
ましたら、下記のアドレスへどうぞ! 
chusho-netmagazine@meti.go.jp

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により内容が変更、終了しているケースもあり得ますので、必ず詳細をご確認
のうえご利用願います。

◎本メールマガジン記載の巻頭コラムは、出典を明らかにして頂ければご自由
に引用することが可能です。ご不明な点は上記の編集局までお問い合せ下さい。

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