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                    中小企業庁/中小企業基盤整備機構

□━━━━━━━━━━━Vol.496/2011. 9. 7━━━━━━━━━━━━━□

<今週のインデックス>

★巻頭コラム★「寝たきりをつくらない」

★こんにちは!中小企業庁です★
  「平成23年台風第12号による災害に係る被災中小企業者対策」など

★今週のトピックス★

【北海道地域】1.HiNT(ヒント)勉強会 −特許・商標・営業秘密・契約な
          どを駆使した知的財産戦略−の開催
        2.安全保障貿易管理説明会「適格説明会」の開催

【関東地域】3.第5回横浜地中熱研究会の開催
       4.産学交流サロン「第1回横浜・金属加工研究会2011」の開催
       5.セミナー「デフレに負けない元気な中小企業の知財戦略」
       6.第2回「日中大学フェア&フォーラム」の開催
       7.ちば新事業創出ネットワーク 平成23年度第3回セミナー

【近畿地域】8.総合産業見本市「国際フロンティア産業メッセ2011」の開催
       9.中小機構天満橋セミナー
         「これからの自動車産業と我が社の経営戦略」の開催
       10.「創業塾〜その夢は、ここで現実になる〜」の開催
       11.「若手・中途入社社員フォローアップ研修」の開催

【中国地域】12.従業員のやる気を引き出すための「人事制度セミナー」
       13.「若者起業家養成講座」の開催
       14.中国経済産業局広報誌「旬レポ中国地域」9月号を公開

★支援機関ニュース★
  「中小企業施策普及紙『中小企業振興』9月1日号の発行」など

★調査・研究レポート★

★編集後記★

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               ★巻頭コラム★       
「寝たきりをつくらない」

◆東京都大田区が運営する工場アパート「テクノフロント森ヶ崎」に入居して
いる(株)ノムラ(東京都大田区:野村 恭三 代表取締役)の野村社長は、機
械式立体駐車場装置、灌漑施設、自動倉庫などを設計・開発してきた実績を持
つ。現在は、日米で特許を取得した介護用ベッド「リハビリ名人」を日々、改
良・製造している。

◆野村社長は、30代前半の時に大病を患った経験がある。ベッドで寝たきりの
生活。食事は全くできず点滴のみ。2年近く経って、ようやく椅子に座れ、食
事も少しずつできるようになると、その一つ一つに意味を感じるようになって
いた。今まで考えていなかった座るという行為、噛むという動作。平成12年、
ある思いを持って、全く経験のない中、介護の世界に飛びこんでいった。

◆「絶対に寝たきりをつくらない」。立体駐車場に取り組んだ技術と経験を活
かし、ベッドが横にスライドする機能を持たせた。より起き上がり、立ち上が
りを容易にし、介護者にとっても抱え込む必要がない。「離床(りしょう)し
て、トイレに一人で行けることが、本人や介護する者にとっても非常に大切な
こと。何より、本人の尊厳を守ることにつながる」と話す。

◆「リハビリ名人」はベッドではあるが、膝の曲げ伸ばし、両脇の手すりを利
用して立ち上がりの練習などリハビリに重点を置くことが大きな特徴だ。そう
いう意味で介護用ベッドではなく、その名のとおり「リハビリ用ベッド」であ
ろう。顧客一人々々とじっくり話し合い、個人に合った疾患別のベッドを考え、
開発していく。「ワンツーワン方式なんだ」と表現する。パーキンソン病の方
には、関節を柔らかくする適度な運動ができるよう、脳疾患の方にはストレッ
チができるようなベッドを一台ずつ丁寧に仕上げていく。

◆野村社長は「介護では、本人が誰かに頼ったり、周囲が必要以上にやりすぎ
てはいけない。大事なのは本人と家庭が自立していくこと」と強調する。また、
「世界に先駆けて高齢化社会を迎えている日本は、世界から注目されている。
介護分野は近い将来、日本の輸出産業にしなければならない」。患者に合った
ベッドと日々、向き合いながら、日本の産業の将来を見据えている。
(S.K.)

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          ★こんにちは! 中小企業庁です!★

         ☆☆☆今週のトップニュース☆☆☆

◆平成23年台風第12号による災害に係る被災中小企業者対策

経済産業省では、平成23年台風第12号による災害について、三重県、奈良県、
和歌山県、鳥取県及び岡山県での災害救助法の適用を踏まえ、被災中小企業者
対策として以下の措置を講じます。

1.特別相談窓口の設置
2.災害復旧貸付の適用
3.既往債務の返済条件緩和等の対応
4.小規模企業共済災害時即日貸付の適用

詳しくは、以下サイトをご覧下さい。
http://www.chusho.meti.go.jp/keiei/antei/2011/110907RainGekijin.htm
……………………………………………………………………………………………
◆平成23年7月24日から8月1日までの間の豪雨による災害に係る被災中小企業
  者対策について(激甚災害指定)

平成23年7月24日から8月1日までの間の豪雨による激甚災害により被害を受け
た福島県只見町及び金山町の中小企業者に対し、中小企業信用保険法の特例措
置を講ずることとしました。

詳しくは、以下サイトをご覧下さい。
http://www.chusho.meti.go.jp/keiei/antei/2011/110906RainGekijin.htm
……………………………………………………………………………………………
◆激甚災害法に基づく東日本大震災に係る被災中小企業者対策

激甚災害法に基づく東日本大震災に係る被災中小企業者対策のうち、中小企業
信用保険法による災害関係保証の特例の適用期間(平成23年9月11日まで)を
平成24年3月31日まで延長する政令が閣議決定されました。

詳しくは、以下サイトをご覧下さい。
http://www.chusho.meti.go.jp/keiei/antei/2011/110906EqGekijin.htm
……………………………………………………………………………………………
◆「現下の円高が産業に与える影響に関する調査」の結果の公表

経済産業省では、円高が企業活動、収益に及ぼす影響などについて、調査を実
施し、結果を公表しています。

http://www.meti.go.jp/press/2011/09/20110901003/20110901003.html
……………………………………………………………………………………………
          ☆☆☆今週の主なニュース☆☆☆

◆就職応援フェアの開催

中小企業庁では、来年3月卒業予定及び今春卒業した未内定の方や内定取り消
しになった方、若年求職者の方々を対象に合同就職説明会を開催します。人材
を採用したい企業の募集も行っています。

○就職応援フェア in 郡山
[日時]9月24日(土)11:00〜17:00
[場所]福島ビッグアイ(福島県郡山市)
[参加費]無料

○就職応援フェア in 盛岡
[日時]9月29日(木)11:00〜17:00
[場所]岩手県産業会館(岩手県盛岡市)
[参加費]無料
詳しくは、以下のサイトをご覧下さい。
http://www.chusho.meti.go.jp/keiei/koyou/jinzai.htm
……………………………………………………………………………………………
◆平成23年度知的財産権制度説明会(初心者向け)の開催

特許庁、各地の経済産業局では、これから知的財産権を学びたい方、企業にお
いて新しく知財部門に配属された方などを対象に、制度を分かりやすく解説す
る説明会を開催します。
 
[日程・場所]7月〜9月に全国47都道府県で開催
       (サイトにてご確認ください)
        13:30〜17:00(各会場共通)
[参加費]無料
日程 http://www.jpo2011.jp/9.html
申込み方法など http://www.jpo.go.jp/torikumi/ibento/ibento2/beginner.htm
……………………………………………………………………………………………
◆規模別製造工業生産指数(中小企業製造工業生産指数)7月分速報

平成23年7月分速報値を公表いたしました。詳細は、以下のサイトをご覧くだ
さい。
http://www.chusho.meti.go.jp/koukai/chousa/kibobetu/index.htm
……………………………………………………………………………………………
◆中小企業庁HPに「東日本大震災関連情報」特設サイトを開設中

被災された中小企業の皆さんなどに関連する様々な情報をタイムリーにお知ら
せします。是非ご活用下さい。
http://www.chusho.meti.go.jp/earthquake2011/index.html
……………………………………………………………………………………………
◆携帯用サイト「モバイル中小企業庁」

「東日本大震災」関連情報を検索しやすくするとともに、特別相談窓口の電話
番号を掲載し、直接電話ができるようにしています。
iモードなどの震災関連情報からもアクセスできます。是非ご活用ください。
http://chusho.mjmk.jp/
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★今週のトピックス★

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◆◆◆北海道地域◆◆◆

1.HiNT(ヒント)勉強会
  −特許・商標・営業秘密・契約などを駆使した知的財産戦略−の開催

◆北海道経済産業局では、経済産業省の施策について、有効活用が図られるた
めの勉強会を開催します。今回のテーマは、事業の発展に役立てていただくた
めの知的財産の知識とその戦略的活用方法です。

[日時] 第1回 9月28日(水)17:00〜18:00
     第2回 10月26日(水)17:00〜18:00
[場所] R&Bパーク札幌大通サテライト(札幌市中央区)    
[参加費] 無料
http://www.hkd.meti.go.jp/hokip/20110901/index.htm
……………………………………………………………………………………………
2.平成23年度 安全保障貿易管理説明会「適格説明会」の開催

◆北海道経済産業局では、安全保障貿易管理の重要性や具体的な輸出管理に関
する適格説明会を開催します。

[日時]10月6日(木)14:00〜16:30
[場所]北海道経済産業局(札幌市北区)
[参加費] 無料
http://www.hkd.meti.go.jp/hokia/20110830/index.htm

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◆◆◆関東地域◆◆◆

3.第5回横浜地中熱研究会の開催

◆(財)横浜企業経営支援財団では、地中熱を利用した空調システムの実証実
験を実施した「南河原子ども文化センター」を見学するとともに、地中熱エネ
ルギー導入の経緯や実証実験に関する内容について学ぶ研究会を開催します。

[日時]10月14日(金) 14:30〜17:00
[集合場所]南河原こども文化センター(川崎市幸区)
[参加費]無料 [定員]30名(先着順)
http://joint.idec.or.jp/kenkyu/111014.php
……………………………………………………………………………………………
4.産学交流サロン「第1回横浜・金属加工研究会2011」の開催

◆(財)横浜企業経営支援財団では、金属加工についての技能や段取りなどの
周辺技術を含む加工技術について学ぶオープンセミナーを開催します。

[日時]9月26日(月)15:00〜17:10(17:20〜18:20は交流会を開催)
[場所](財)横浜企業経営支援財団(横浜市中区)
[参加費]2,000円
http://joint.idec.or.jp/koryu/110926.php
……………………………………………………………………………………………
5.セミナー「デフレに負けない元気な中小企業の知財戦略」の開催

◆東京商工会議所板橋支部では、中小企業の知的財産の具体的な活用事例を説
明しながら、商標制度や特許制度による差別化について解説するセミナーを開
催します。

[日時]9月27日(火)14:00〜16:00
[場所]東京商工会議所板橋支部(東京都板橋区)
[参加費]無料
http://event.tokyo-cci.or.jp/event_detail-40679.html
……………………………………………………………………………………………
6.第2回「日中大学フェア&フォーラム」の開催

◆科学技術振興機構・中国総合研究センターなどでは、中国進出を検討してい
る企業を対象に、中国の大学、若手人材に関する情報を提供するイベントを開
催します。

=フェア=
[日時]10月9日(日)〜10日(月)10:00〜18:00(10日は16:00まで)
[場所]サンシャインシティ(東京都豊島区)
[参加費]無料

=フォーラム=
[日時]10月11日(火)10:00〜17:30
[場所]大手町サンケイプラザ(東京都千代田区)
[参加費]無料
http://sino-japan.univff.com/
……………………………………………………………………………………………
7.ちば新事業創出ネットワーク 平成23年度第3回セミナーの開催

◆(公財)千葉県産業振興センターでは、「食品開発と製造の留意点」をテー
マにしたセミナーを開催します。

[日時]9月14日(水)14:00〜16:45
[場所]WBGマリブウエスト(千葉市美浜区)
[参加費]無料 [申込み締切り]9月9日(金)
http://www.csj-net.com/index.html

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◆◆◆近畿地域◆◆◆

8.総合産業見本市「国際フロンティア産業メッセ2011」の開催

◆国際フロンティア産業メッセ2011実行委員会では、約270小間が出展する
先端技術分野の新製品を展示する見本市を開催します。今回は「東北復興の力
に」と題し、東北地方の企業15社の特別展示も行います。また、同時に環境・
エネルギー分野の講演などを開催します。

[日時]9月21日(水)・22日(木) 両日10:00〜17:00
[場所]神戸国際展示場2号館(神戸市中央区:神戸ポートアイランド)
[参加費]無料(ただし、併催講演・セミナーは要事前申し込み、先着順)
http://www.kobemesse.com/
……………………………………………………………………………………………
9.中小機構天満橋セミナー
  「これからの自動車産業と我が社の経営戦略」の開催

◆中小機構近畿支部では、自動車産業の中で自動車メーカーと下請の関係では
ない高付加価値経営への転換に向けた経営の舵取りについて考えるセミナーを
開催します。

[日時]9月22日(木)18:00〜20:00
[場所]中小機構近畿支部(大阪市中央区)
[参加費]無料 [定員]30名(申し込み先着順)
http://www.smrj.go.jp/kinki/talent/038423.html
……………………………………………………………………………………………
10.「創業塾〜その夢は、ここで現実になる〜」の開催

◆尼崎商工会議所では、新たに事業を起こそうとしている方を対象に、先輩経
営者の実店舗見学など、経営事例から「起業における基礎知識」を習得できる
「創業塾」を開講します。

[日時]10月15日(土)〜11月19日(土)
     毎週土曜日(全6回)10時〜17時
[場所]尼崎商工会議所(兵庫県尼崎市)
[参加費]5,500円(受講料:5,000円 初日懇親会費:500円)
http://www.amacci.or.jp/seminar/sogyojyuku1110/
……………………………………………………………………………………………
11.「若手・中途入社社員フォローアップ研修」の開催

◆尼崎商工会議所では、厳しい経営環境を乗り切るため、社員のスキルアップ
を図る研修を開催します。

[日時]9月21日(水)10:00〜17:00
[場所]尼崎商工会議所(兵庫県尼崎市)
[参加費]18,000円(尼崎商工会議所会員15,000円)
[定員]15名(定員になり次第、締切り)
http://www.amacci.or.jp/seminar/followup1109/

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◆◆◆中国地域◆◆◆

12.従業員のやる気を引き出すための「人事制度セミナー」の開催

◆広島市中小企業支援センター((財)広島市産業振興センター内)では、従
業員のやる気を引き出すための評価や賃金の仕組みづくりなど人事制度の設計
や運用についてのセミナーを開催します。

[日時]10月18日(火)13:00〜16:00
[場所]広島市まちづくり市民交流プラザ(広島市中区)
[参加費]1,000円 [定員]50名(先着順。定員になり次第締切)
http://www.assist.ipc.city.hiroshima.jp/seminar/shousai.cgi?no=9
……………………………………………………………………………………………
13.「若者起業家養成講座」の開催

◆(財)広島市産業振興センターでは、起業について関心を持つ30歳未満の方
を対象に、自立型ビジネスパーソンとして必要な意識や基本的能力を高め、起
業に関する具体的なイメージ・目標を持つための講座を開催します。
 
[日時]10月15日(土)、23日(日)、29日(土)
     11月 4日(金)、13日(日)、19日(土)、26日(土)
     各14:00〜17:00※第4回11月4日(金)のみ16:30〜18:00
   ※全7回ですが、希望の講座だけの参加も可能です。
[場所]広島市まちづくり市民交流プラザ研修室(広島市中区)ほか
[参加費]無料
[定員]30名(第1回のみ100名。先着順。定員になり次第締切)
http://www.assist.ipc.city.hiroshima.jp/seminar/shousai.cgi?no=8
……………………………………………………………………………………………
14.中国経済産業局広報誌「旬レポ中国地域」9月号を公開

◆今回の特集は、「産業活力の再生及び産業活動の革新に関する特別措置法
(産活法)の改正について」。法改正の主な内容を取りまとめています。また、
調査・報告コーナーでは『3年目を迎えた中国地域太陽電池フォーラムについ
て』を掲載しています。是非ご覧ください。
http://www.chugoku.meti.go.jp/info/densikoho/MT.htm

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★支援機関ニュース★

◆中小企業施策普及紙『中小企業振興』9月1日号の発行(中小機構)

「中小機構、仮設店舗・事務所相次ぎ完成、引き渡し」
「JapanVentureAwards(JVA)2012募集開始」
「クローズアップ2011 東日本大震災復興支援
  仮設から始まった被災中小企業の復興」ほか中小企業施策情報満載。
http://www.smrj.go.jp/kikou/info/shinko/index.html
……………………………………………………………………………………………
◆中小企業ビジネス支援サイト【J-Net21】

「人材活用の決め手」では、「中高年のキャリア再考講座」として、中高年齢
社員を活用し、成果を上げるためのポイントや事例等を紹介しています。
http://j-net21.smrj.go.jp/well/jinzaikatsuyou/lecture/category/07.html
……………………………………………………………………………………………
◆中小企業関係機関リンク集
http://www.chusho.meti.go.jp/link/index.html
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            ★調査・研究レポート★

◆早期景気観測調査(8月調査・8月31日発表:日本商工会議所)
http://www.jcci.or.jp/lobo/lobo.html

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   ★編集後記★

◆いつもe−中小企業ネットマガジンをご愛読いただきまして、どうもありが
とうございます。

岐阜県と鹿児島県。遠く離れた両県ですが、姉妹県盟約を結んでいる間柄です。

今から約260年前、江戸時代中期、宝暦3年(1753年)に美濃国を大洪水が襲い
ました。これに対して、幕府は遠く離れた薩摩藩に木曽三川(木曽川、長良川、
揖斐川)の改修工事を命じます。しかも、工事費用のほとんどを薩摩藩に負担
させる厳しいものでした。有力な外様大名である薩摩藩の勢力を弱めさせる狙
いがあったのです。

薩摩藩では、この時代、多額の借金があり、「命令を断り、幕府と戦おう」と
いう強硬派の声が大きくなります。家老の平田靱負(ひらた ゆきえ)は悩み
ます。
そして、彼は「苦しんでいる人々を助けるのは、仁義を尊ぶ薩摩武士の本分」
と、工事を引き受けます。

翌宝暦4年の春から平田を責任者とする河川工事は始まりましたが、治水の専
門家がいない上、鹿児島弁が地元の人に通じないという事態も起こりました。

ようやく春の工事が終わっても薩摩の人々は国に帰ることが許されず、秋に予
定していた次期工事までの間にも洪水が起こるなど、苦難の連続でした。

宝暦5年3月、ついに工事が完了し、幕府の検分も終え、5月24日に平田靱負は
国もとへ報告しました。そしてその翌日、平田靱負のとった行動は。

それは「切腹」でした。仕事をやり遂げた直後に、自ら命を絶ったのです。

この宝暦治水で薩摩藩が支出した費用は約40万両(現在の金額だと約300億円)、
工事で命を落とした薩摩義士は実に80名以上。これらの責任を感じてのことだ
と言われています。

この治水事業は、今も両県の人たちの心に深く刻まれています。鹿児島県では、
先人たちの偉業を誇りに思い、岐阜県では感謝の思いを忘れていません。両県
は260年の時を超えて、太い絆で結ばれているのです。

最後までお読みいただき、どうもありがとうございました。(S.K.)

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ましたら、下記のアドレスへどうぞ! 
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により内容が変更、終了しているケースもあり得ますので、必ず詳細をご確認
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