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                    中小企業庁/中小企業基盤整備機構

□━━━━━━━━━━━Vol.494/2011. 8.24━━━━━━━━━━━━━□

<今週のインデックス>

★巻頭コラム★「カツオだし老舗の変革への挑戦」

★こんにちは!中小企業庁です★
  「特別利子補給制度の受付開始」「再チャレンジ支援融資の拡充」など

★今週のトピックス★

【関東地域】1.商談会「ザ・商談!し・ご・と発掘市(工業版)」の受注
        企業の募集
       2.「“知財”を育てて経営に活かす!」の開催
       3.「知的財産アナリスト」養成講座の開催

【中部地域】4.海外展開セミナー「初めての海外展開を考える(中国、タイ、
        ベトナム、インド)」の開催

【近畿地域】5.天満橋セミナー『組織モチベーションがビジネス革新への
        途を拓く!』の開催
       6.リーダーシップ研修「チームマネジメントを創る」の開催
       7.技術懇親会『産官学連携による成果事例と大学の
        研究シーズ紹介』の開催

【九州地域】8.「キーパーソン筑後ステージ」の開催

★支援機関ニュース★
  「中小企業ビジネス支援サイト【J-Net21】」など

★調査・研究レポート★

★編集後記★

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               ★巻頭コラム★       
           「カツオだし老舗の変革への挑戦」

◆明治元年(1868年)にカツオ節製造業として創業した(株)マルハチ村松
(静岡県焼津市、村松憲行社長)。液体状の「鰹(かつお)エキス」や粉末状
の「鰹の素」といったカツオだしの商品を拡充、現在は業務用カツオだし製造
大手になった。だが時は目まぐるしく変わる。「現状維持なら衰退を意味する」
(村松憲行社長)が同社経営の基本。

◆具体的にどうするか。やはり経営資源を活用した新たな柱を作るしかない。
幸い、同社には長年培った技術とノウハウがある。しかも顧客が同社を信頼し
評価してくれている。とりわけ食品関連分野ではこのことが何よりの宝だ。伝
統を大切にすると同時に革新の意欲に燃える5代目の村松社長は、カツオだし
に加え、新たな柱づくりに乗り出す。

◆まず機能性食品に目を向けた。1990年代半ば以来のこと。「消費者は美味し
さだけでなく健康を求めるようになった」(同)。2005年に機能性食品用素材
を開発し、食品メーカーに売り込みをかけた。この効果があって食品メーカー
から同素材の製造委託を受けた。この素材にはカツオだし製造で培った抽出技
術などの高い技術力が要る。

◆同社はさらに自信を深める。受託製造をこなすうちに「オンリーワン素材を
開発したい」(同)と研究に取り組んだ。その結果できたのが初のオリジナル
素材「マックスシリーズ」。その中の「ボニマックス」は文教大学との共同研
究だ。カツオの身から抽出したヒスチジンなどが主成分で脂肪燃焼効果を見込
む。

◆このほか静岡工業技術センターや静岡県立大学などと共同研究を行い、成果
を挙げつつある。一部食品メーカーではボニマックスを採用した商品を発売し
ている。もう一つの柱としてバイオ医薬用素材も手掛ける。カツオなどの赤身
魚を原料とし、供給先の製薬会社と共同開発、製造を始めている。「老舗」と
「変革」は相反することなく、老舗の底力は変革を促す潤滑油ともなる。そこ
には、トップの強い意思が貫かれている。(編集子)

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          ★こんにちは! 中小企業庁です!★

         ☆☆☆今週のトップニュース☆☆☆

◆特別利子補給制度の受付開始

東日本大震災によって、特に甚大な被害を受けた事業者が公的金融機関から事
業資金を借り入れる場合、国が利子補給を行い、実質ゼロ金利とします。

取扱金融機関(日本政策金融公庫、商工中金)で受付を開始しました。
対象など詳しくは、以下サイトをご覧下さい。
http://www.chusho.meti.go.jp/earthquake2011/download/110822ZeroKinri.pdf
……………………………………………………………………………………………
◆再チャレンジ支援融資の拡充

東日本大震災によって、廃業に至った事業者が新たに事業を開始する場合の再
チャレンジ支援融資の貸付条件を緩和し、貸付を開始しました。

対象など詳しくは、以下サイトをご覧下さい。
http://www.chusho.meti.go.jp/earthquake2011/download/110822EqRetry.pdf
……………………………………………………………………………………………
◆「中小企業IT経営力大賞2012」の募集

経済産業省では、優れたIT経営を実現し、他の企業の参考となるような中小
企業を経済産業大臣が表彰する「中小企業IT経営力大賞2012」を実施します。

応募のあった中小企業の中から、大賞(経済産業大臣賞)、優秀賞(各共催機
関長賞)、特別賞(中小企業庁長官賞及び商務情報政策局長賞)などを選定し
ます。是非、応募ください。

[応募期限]10月14日(金)17:00まで

詳しくは、以下サイトをご覧ください。
http://www.itc.or.jp/award/
……………………………………………………………………………………………
◆「企業の持続性を支える人材戦略〜女性の力を活かすためのポジティブ・
  アクション研修〜」の開催

厚生労働省では、企業において女性が意欲と能力を発揮し活躍できる職場環境
をつくるため、ポジティブ・アクションに関する具体的な対応策や取り組み方
に焦点をあてた研修を全国35ヶ所で開催します。

[10月の開催日程・場所]
  東京 10月 4日(火)みずほ情報総研(株)(東京都千代田区)
  さいたま 10月20日(木)大宮ソニックシティ(さいたま市大宮区)
  宇都宮  10月24日(月)栃木県総合文化センター(栃木県宇都宮市)
  川崎  10月25日(火)川崎市産業振興会館(川崎市幸区)
  大阪  10月27日(木)エル・おおさか(大阪市中央区)
  和歌山  10月28日(金)和歌山県男女共同参画センターりぃぶる
                           (和歌山県和歌山市)
   時間はいずれも13:00〜16:00
[参加費]無料 
  11月以降も全国各地で開催します。
http://www.mizuho-ir.co.jp/seminar/info/2011/positiveaction.html
      (セミナーの詳細及び参加申込)
http://www.mhlw.go.jp/bunya/koyoukintou/seisaku04/
                     (ポジティブ・アクションについて)
……………………………………………………………………………………………
          ☆☆☆今週の主なニュース☆☆☆

◆「中小企業等グループ施設等復旧整備補助事業」及び「被災中小企業施設・
設備整備支援事業」の募集開始

被災した中小企業などの施設・設備の復旧・整備に係る補助事業及び貸付事業
について、関係機関から募集を行います。

1.中小企業等グループ施設等復旧整備補助事業

岩手県、宮城県、福島県、茨城県において、補助金交付に必要となる「復興事
業計画」の認定について、募集を行います。

(事業概要)
被災地域の中小企業等のグループが復興事業計画を作成し、地域経済・雇用に
重要な役割を果たすものとして県から認定を受けた場合に、施設・設備の復
旧・整備に対して国が1/2、県が1/4を補助します。

(募集期間予定)
岩手県、宮城県、福島県 9月5日(月)〜22日(木)
茨城県         9月6日(火)〜22日(木)

2.被災中小企業施設・設備整備支援事業

青森県、岩手県、宮城県の各受付機関において、貸付事業に係る募集を行いま
す。※福島県においても、本貸付制度の創設を準備中。

(事業概要)
東日本大震災により被害を受けた中小企業者等が、施設・設備の整備を行う場
合に、(独)中小機構及び県が財源を負担し、県の第三セクターを通じて長
期・無利子の貸付を行います。

(貸付対象者)
(1)中小企業等グループ施設等復旧整備補助事業の認定を受けた復興事業計
    画に記載されている被災中小企業者
(2)施設復旧事業を行う商工会・都道府県商工会連合会・商工会議所
(3)中小機構が整備する仮設工場、事業場等に入居する中小企業者

(受付開始日)
本日8月24日(水)

詳しくは以下サイトをご覧下さい。
http://www.chusho.meti.go.jp/earthquake2011/110815EqFukkouKaishi.html
……………………………………………………………………………………………
◆中小企業庁HPに「東日本大震災関連情報」特設サイトを開設中

被災された中小企業の皆さんなどに関連する様々な情報をタイムリーにお知ら
せします。是非ご活用下さい。
http://www.chusho.meti.go.jp/earthquake2011/index.html
……………………………………………………………………………………………
◆携帯用サイト「モバイル中小企業庁」

「東日本大震災」関連情報を検索しやすくするとともに、特別相談窓口の電話
番号を掲載し、直接電話ができるようにしています。
iモードなどの震災関連情報からもアクセスできます。是非ご活用ください。
http://chusho.mjmk.jp/
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★今週のトピックス★

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◆◆◆関東地域◆◆◆

1.商談会「ザ・商談!し・ご・と発掘市(工業版)」の開催

◆東京商工会議所を始めとする21地域の商工会議所が連携し、製造業購買担当
者との受発注商談会を開催します。現在、受注企業を募集しています。

[日程]10月25日(火)10:00〜17:00
     ※事前のエントリー・申込が必要です。
[場所]東京商工会議所(東京都千代田区)
[参加費]エントリー:無料
   ※まず、事前エントリーを行っていただき、商談を行うことになった場合
のみ当日、参加いただきます。この場合の参加費は、一商談あたり
    2,000円(主催商工会議所会員は1,000円)
http://www.tokyo-cci.or.jp/bizkoryu/shoudan/kindex1.html
……………………………………………………………………………………………
2.「“知財”を育てて経営に活かす!」の開催

◆東京商工会議所大田支部では、中小企業の知的財産の具体的な活用事例を説
明しながら、知的財産の基礎から、便利な制度の活用方法などを解説するセミ
ナーを開催します。

[日時]9月14日(水)14:30:〜16:30
[場所]東京商工会議所大田支部(東京都大田区)
[参加費]無料
http://event.tokyo-cci.or.jp/event_detail-40829.html
……………………………………………………………………………………………
3.「知的財産アナリスト」養成講座の開催

◆一般社団法人 知的財産教育協会では、国内外の他社・自社の各種知的財産
情報の収集・分析・加工・評価を行い、企業経営・知的財産の価値評価を行う
知的財産アナリストの養成講座を開講します。

[日時]9月15日(木)、9月27日(火)、10月13日(木)、10月25日(火)、
     11月8日(火)
[場所]金沢工業大学虎ノ門キャンパス(東京都港区)
[参加費]150,000円(免除科目により異なります)
[定員]40名 [申込締切日]9月5日(月)
http://ip-edu.org/ipa

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◆◆◆中部地域◆◆◆

4.海外展開セミナー
  「初めての海外展開を考える(中国、タイ、ベトナム、インド)」の開催

◆中小機構北陸支部では、海外展開について学ぶセミナーを国別に開催します。
同時に個別相談会も開催します。

[日時、場所]
  タイ:富山(8月30日(火))石川(8月31日(水))福井(9月1日(木))
  中国:富山(9月27日(火))石川(9月28日(水))福井(9月29日(木))
  ベトナム:富山(11月2日(水))石川(11月1日(火))
       福井(10月4日(火))
  インド:富山(11月28日(月))、福井(11月29日(火))

[定員]各回30名(11月2日(水)富山のみ20名) [参加費]無料
http://www.smrj.go.jp/hokuriku/seminar/061908.html

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◆◆◆近畿地域◆◆◆

5.天満橋セミナー
  『組織モチベーションがビジネス革新への途を拓く!』の開催

◆中小機構近畿支部では、個人のやる気と組織のやる気の違い、対話の場を持
つ重要性、経営者として組織の「やり抜く力」を高める取り組みなどついて、
事例を交えて解説するセミナーを開催します。

[日時]9月14日(水)15:00〜17:00
[場所]中小機構近畿支部(大阪市中央区)
[参加費]無料 [定員]30名(申込先着順)
http://www.smrj.go.jp/kinki/talent/038423.html
……………………………………………………………………………………………
6.リーダーシップ研修「チームマネジメントを創る」の開催

◆尼崎商工会議所では、リーダーとして自らの役割認識を強め、チームの方向
性を明確にし、部下のモチベーションや目的意識などを引き出すコミュニケー
ション手法を習得する研修を開催します。

[日時]9月6日(火)、9月13日(火)13:00〜17:00
[場所]尼崎商工会議所(兵庫県尼崎市) 
[参加費]20,000円(尼崎商工会議所会員18,000円)
[定員]15名(定員になり次第、締切り)
http://www.amacci.or.jp/seminar/leader1109/
……………………………………………………………………………………………
7.技術懇親会『産官学連携による成果事例と大学の研究シーズ紹介』の開催

◆公益財団法人 りそな中小企業振興財団では、龍谷大学における産官学連携
の成果事例や産官学コーディネーターから研究シーズ要約を紹介する技術懇談
会を開催します。

[日時]9月15日(木)13:30〜17:00(交流会17:00〜18:00)
[場所]龍谷大学 瀬田キャンパス(滋賀県大津市)
[参加費]無料 [申込み締切り]9月12日(月)
http://www.resona-fdn.or.jp/main/jigyou/110915.html

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◆◆◆九州地域◆◆◆

8.「キーパーソン筑後ステージ」の開催

◆九州経済産業局では、医療・介護・健康の分野で活躍されている、いわば
キーパーソンが結集し、それぞれの取り組みを共有し、ネットワークを広げる
イベントを開催します。

[日時]9月13日(火)13:00〜18:00(交流会は18:00〜)
[場所]サザンクス筑後(福岡県筑後市)
[参加費]無料(交流会3,000円)
http://www.kyushu.meti.go.jp/event/1108/110809_2.html

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★支援機関ニュース★

◆中小企業ビジネス支援サイト【J-Net21】
起業に役立つ「業種別スタートアップガイド」では、さまざまな業種における
開業手続きや留意点、業界動向などを紹介しています。

http://j-net21.smrj.go.jp/establish/startup/top.html
……………………………………………………………………………………………
◆中小企業関係機関リンク集
http://www.chusho.meti.go.jp/link/index.html
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★調査・研究レポート★

◆7月の中小企業月次景況調査(8月22日発表)(全国中小企業団体中央会)
http://www2.chuokai.or.jp/keikyou/kei11-07.htm

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              ★編集後記★

◆いつもe−中小企業ネットマガジンをご愛読いただきまして、どうもありが
とうございます。

昭和50年、来日されたイギリスのエリザベス女王は、強く希望され、この地を
訪れました。ゆっくりと全体を見渡し、そして10分間の瞑想。

京都 大雲山 龍安寺の石庭。
幅25m、奥行10m、一面に白い砂。浮かぶは大小15個の石。この15個は、どこ
から見ても、一度に全てを見ることはできないと言われています。

石庭を囲む塀は、奥に向かうにつれて低くなっていますが、これは、遠近法を
巧みに使い、訪れた人に奥行きを感じてもらうためです。

この石庭。作庭の時期、作者、それに作者の意図など詳しいことが分かってい
ません。だから逆に想像をかき立てられます。
白い砂は大自然か大海原か、あるいは大宇宙なのか。石は一体何を表現してい
るのか。作者は、何を訴えたかったのか。

方丈という建物をはさんで、石庭とは逆の位置に蹲踞(つくばい:茶室に入る
前に手や口を清めるための手水を張っておく石)が置かれています。水戸光圀
の寄進とされていますが、ここには「吾唯知足」(われ、ただ足るを知る)と
書かれてあります。

「満ち足りていることを知り、決して欲を持たない」「知足のものは、貧しと
いえども富めり、不知足のものは、富めりといえども貧し」
私たちへのメッセージは、心に響きます。

最後までお読みいただき、どうもありがとうございました。(S.K.)

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ましたら、下記のアドレスへどうぞ! 
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に引用することが可能です。ご不明な点は上記の編集局までお問い合せ下さい。

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